60代を迎えると、これまでのメイクが「なんだか似合わなくなった」「隠そうとすればするほど老けて見える」といった悩みに直面しがちです。

今回は、70代でありながら現役で美しさを発信し続けるプロ・吉永氏(「聖」所属)が教える、「60歳からの若見えベースメイク」の極意をまとめました。

キーワードは「厚塗りをやめる」こと。薄付きなのに透明感があふれる、大人のためのベースメイク術をステップ解説します。

1. 60代の肌に「厚塗り」が絶対NGな理由

60代以上の肌は、水分も油分も急激に減少しています。シミ、シワ、くすみ、毛穴を隠そうとしてファンデーションを重ねると、かえって以下のような逆効果を招きます。

  • ひび割れ現象: 乾燥した肌に厚塗りをすると、時間が経つにつれてシワや毛穴にファンデが入り込み、ひび割れたように見えてしまいます。

  • 清潔感の欠如: 厚塗りは「塗った感」を強調し、肌の透明感を奪い、かえって老けた印象を強めてしまいます。

【解決策】 薄付きで「艶」を出すこと。光が反射して、毛穴や小じわを自然にぼかしてくれるため、健康的で若々しい印象に仕上がります。

2. 【下地選び】くすみを一掃するコントロールカラーの魔術

ベースメイクの鍵を握るのは「下地」です。60代の肌悩みには、色補正効果のあるコントロールカラーが必須。

色の選び方のコツ

  • オレンジ: 黄色っぽく、くすんだ肌をトーンアップさせ、血色の良い透明感を作ります。(迷ったらこちらがおすすめ!)

  • ライム(グリーン系): 肌の赤みが気になる方に。赤みを抑えながら透明感を引き出します。

プロ直伝!「薄いベールの膜」を作る塗り方

  1. 手の甲に取る: 容器をよく振り、手の甲に約2cmほど出します。

  2. 指に馴染ませる: 中指と薬指の第2関節まで広げ、指先全体に馴染ませます。

  3. 内側から外側へ: 頬の広い部分に乗せ、力を抜いて放射状に滑らせます。

  4. 細かい部分: 鼻の脇は上下に丁寧に。目元・口元は最後に余った下地で「薄くピタッ」と密着させるのがポイントです。

3. 【ファンデーション】「ビューティーゾーン」のメリハリ塗りが正解

60代には、パウダリータイプよりも保湿力の高い「リキッドタイプ」がおすすめ。乾燥を防ぎ、しっとりした肌を長時間キープできます。

どこを厚く、どこを薄くする?

顔全体を同じ厚さで塗るのは、のっぺりとした「仮面顔」の原因になります。

  • ビューティーゾーン(しっかりカバー): 頬の逆三角形の部分。ここが綺麗だと顔全体が美しく見えます。

  • Tゾーン・目元・口元(極薄): よく動く部分は、たくさん塗るとシワに入り込みやすく、清潔感を損なうため「ごく薄く」仕上げます。

失敗しない塗り方ステップ

  1. 量は少なめに: 米粒1〜2粒分を手の甲に取ります。

  2. ビューティーゾーンから: 目の下1cmは避け、頬の三角ゾーンにトントンと置くように馴染ませます。

  3. 残りを広げる: 指に残ったファンデーションで、鼻・口回り・額を薄く伸ばします。

  4. 輪郭は塗らない: フェイスラインまで塗らず、外側に向かって自然に消えるように伸ばすと、小顔効果も得られます。

4. 仕上げのワンポイントアドバイス

  • コンシーラーは控えめに: シミが気になる場合も、やりすぎは厚化粧に見える原因。自然にカバーする程度に留めましょう。

  • パウダーは「艶タイプ」を: フェイスパウダーはマットなものではなく、光を味方につける艶タイプを選ぶと、肌がイキイキとして見えます。

まとめ:丁寧に鏡と向き合うことが「若見え」への近道

60代以上のベースメイクで大切なのは、「下地でトーンアップし、ファンデーションでメリハリをつける」こと。

「隠したい」という気持ちを少し抑えて、丁寧に薄く重ねることで、自分本来の肌を活かした透明感のある仕上がりが手に入ります。明日からのメイクで、ぜひこの「引き算の美学」を試してみてください。

動画はこちら